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コンパクトで湿度管理にぴったりな除湿機(山善/YDC-J03)レビュー

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 僕は今回紹介するYDC-J03よりも一回り大きな除湿機EDC-H60を2台使用していました。1台が故障したため、湿気がたまりやすい脱衣所用にYDC-J03を購入しました。

 YDC-J03は小型で脱衣所においても圧迫感がなく、湿度制御ができて連続運転時間の制限がないので、タンクが満水になるまで部屋の湿度をコントロールできるのでおすすめです。

 除湿力は3L/日と少し弱めなのですが、12時間以上の連続運転が可能なので特に問題なく使用できています。

 一回り大きな除湿機EDC-H60(旧型)のレビューの記事も書いています。良かったらご覧ください。

YDC-J03(山善)の主な仕様

仕様一覧表

YDC-J03の外観
外観
項目50 Hz実測(50 Hz)
定格110 W(60Hz:120 W)118.9 W
寸法W:25.3✕D:18.5✕H:34 cm
質量6.6 kg
除湿能力3.0 L(60Hz:2.5 L)2.5L
除湿目安木造4畳(60Hz:木造5畳)
水タンク容量1.7 L
風量調整弱・強弱:3.3 m/s強:4.1 m/s
湿度設定40%〜70%(5%間隔)
作動音66.9 dB(直近)
参考価格10,980円

※僕が実際に計測した結果を記載しています。

JYC-J03はコンプレッサー式の除湿機

コンプレッサー式の除湿機のイメージ

 除湿器はコンプレッサー式やデシカント式、それらを合わせたハイブリット式があります。HDC-H60はコンプレッサー式です。

 コンプレッサー式とは、コンプレッサーを使用することで圧力を変化させ、冷媒を液化や気化させることによって温度を制御します。

 まず、室温・高湿の空気を冷やします。空気は冷えると飽和蒸気量という、”空気が含むことができる水分の量”が減るので、空気が含みきれない水分は液体の水として排出され、低温・高湿の空気となります。

 つぎに、低温・高湿の空気は室温程度を温めます。先ほどとは逆に飽和蒸気量が低温時よりも増えるため、乾燥した空気となって室内に戻ります。

 このようにコンプレッサー式は温度差によって除湿を行っているため、室温が高いほうが除湿性能が高くなります。逆に、冬場のように室温が低いと温度差が小さくなるので、除湿機能が低くなります。

 そのため、夏場のじめじめした湿気を解決するにはコンプレッサー式が向いています

除湿能力を我が家で実測!

除湿能力

 実際に1時間でどのくらい除湿できるかを計測しました。

 検証開始時の室温は28.6℃、湿度は60%、天気は晴れでした。

 設定は、湿度設定を40%、風量を強に設定して1時間運転しました。除湿量はタンクに溜まった水の重さを計り1 gを1 mLとしました。

 結果は105 mL/hでした。1日に換算すると約2.5L/日です。仕様の3.0 L/日よりも小さいものの、ほぼ仕様通りの結果が得られました。仕様よりも小さい結果になったのは、湿度が低いことが一因として考えられます。

※検証結果ですので、実際に使用した場合と結果が異なる可能性があります。

風速・作動音

 除湿機の吹き出し口の風速を風速計で計測しました。風速は弱が3.3 m/s、強が4.1 m/sでした。

 我が家のサーキュレータの弱運転が3.3 m/sなので、部屋の空気が循環する程度の風速があると考えられます。

 吹き出し口の大きさは約6 cm×19 cmなので、114cm2の面積があります。風速が4.1 m/sの時に流量は4.6 L/sあります。

 湿度が目標まで下がり除湿運転が止まっても風は吹き続けます。そのため、室内の空気を循環させることができ、除湿機にも周りの空気を取り込むことができます。

 我が家では普段は除湿機の風だけで脱衣所の換気をしており、洗濯物を室内干しするときにサーキュレーターをつけるような運用をしています。

YDC-J03の作動音を計測
作動音の計測

 作動音は除湿機直近で66.9 dBでした。除湿運転中は、冷媒が循環して液体が流れる音や、コンプレッサーが作動する音がします。

 除湿運転が終わるとファンの音のみになります。

JYC-J03(山善)を実際に使用したレビュー

動作

 除湿器は設定した温度+2℃になると除湿運転を開始し、設定した温度-2℃になると除湿運転が止まるようです。

 除湿器が示す湿度は、部屋に設置してある湿度計よりも5℃以上高く表示される傾向にありました。

 除湿器を65%に設定して湿度を計測したグラフを下記に示します。2日分のデータを載せています。部屋の室温は約30℃でした。

 1日目は洗濯物を部屋干ししており湿度が高くなる傾向があります。2日目は特に何もしない通常運転の条件です。

湿度計測の結果

 今回の結果として、部屋の湿度は設定湿度の65%を超えませんでした。除湿機の湿度が低めに計測されることから、湿度を低くキープすることができると考えられます。

 タンクにも1Lほど水が溜まり、除湿していることがわかります。この程度の使用であれば、水タンク容量が1.7 Lあれば十分だと思います。

 消費電力は、それぞれ1.62 kWと0.52 kWだったので、部屋の湿度の状況によってブレはあるのですが、電気料金は15円/日~45円/日ぐらいのイメージになるかと思います。

コンパクト

5L/日の徐立能力がある除湿機(左)と並べた様子

 コンパクトなので、脱衣所などの比較的狭い部屋でも邪魔になりません。

 大きな円形のランプがついており、ランプの色で大まかに湿度の状態を表します。

 数値を読まなくても湿度の状態がわかりますし、デザインとしても気に入っています。

ランプの色湿度
設定湿度以下
黄色設定湿度よりも1~9%高い
設定湿度よりも10%以上高い

タンクの着脱がしやすい

YDC-J03のタンク
タンクを取り外した様子

 山善の除湿機はダンクの着脱がしにくいことが気になっていました。

 この除湿機は違和感なくタンクの着脱ができるようになりました。

 特にタンクの着脱は毎日のように行う頻度の高い作業なので、ストレスなく使うことができます。

12時間以上連続運転できる

 山善の除湿機の多くは消し忘れを防ぐために12時間で自動で電源が切れるようになっています。

 電気の節約などのために使用時間をコントロールしたい人にはおすすめの機能なのですが、常時湿度を管理するには不便な使用になっています。

 この製品の取扱説明書には「12時間で電源が切れる」旨の記載があるので、個体差で機能が動いていないことや、今後は実装される可能性はあるのですが、僕が購入した製品ではタンクが満水になるまで動き続けています。

 僕は常時湿度を管理したいので、以前の仕様が不満でしたが、タンクが満水になるまで使用できるようになったので満足しています。

クリック感がないボタン

YDC-J03のボタン

 ボタンはクリック感がないので、感触だけでは押した感じかしません。ボタンを押すと電子音が鳴るので、ボタンが押されたことがわかります。

 僕が使用している一回り大きな除湿機EDC-H60ではクリック感があるので、ボタンを押すときに若干の違和感があります

 ボタンはシンプルで直感的にわかりやすいです

まとめ

 最後までお読みいただきありがとうございます。

 コンパクトで使いやすい山善の除湿機YDC-J03についてご紹介しました。

 コンパクトなので、脱衣所などの狭い部屋においても圧迫感なく除湿ができます。

 興味がありましたら、リンクをのぞいてみてください。

 

 ワンサイズ大きな除湿機について比較した記事も書いています。こちらは脱衣所からワンルームのリビングまで使用できます。よかったらご覧ください。

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