製品調査

除湿機の仕組みを知って最適な除湿器を選択!

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この記事がおすすめな人
  • 購入する除湿機を迷っている
  • 夏のじめじめを解消したい
  • 室内干しした洗濯物が乾かなくて困っている
  • 機械の仕組みに興味がある

 日本は湿度が高い国ですが、高湿度な環境はカビやダニが発生しやすくなったり、洗濯物が乾きにくくなるなど生活に影響があります。

 そこで活躍するのが除湿機です。除湿機は除湿する方法が3種類あり、それぞれに特徴があります。

 さらに、除湿方法を組み合わせたハイブリッド式を採用する製品もあるため、目的に応じて最適な除湿器を選ぶ必要があります。

 実際、僕もカビやダニが発生しないように除湿機を使用しています。

 この記事では、除湿機の原理と目的に合った除湿機の選び方のアドバイスをしていきます。

除湿機の種類について

 除湿器には除湿する方法はコンプレッサー式デシカント式という2種類が王道です。また、コンプレッサー式とデシカント式を組み合わせたハイブリッド式や、ペルチェ式などもあります。

 除湿器の種類によってメリットデメリットが異なります。適した場所・目的に適した種類の除湿機を置くことが大事です。

 詳細について紹介する前に、簡単に一覧表として特徴をまとめました。

種類除湿能力
除湿能力
消費電力価格
コンプレッサー式高い低いやや低いやや安い
デシカント式やや高いやや高い高いやや高い
ハイブリッド式高いやや高いやや低い高い
ペルチェ式低い低い低い安い

コンプレッサー式除湿機の原理

原理

 コンプレッサー式の除湿機は、コンプレッサーを使用することで冷媒の圧力を変化させ、冷媒を液化・気化させることによって温度を制御します。この温度制御を利用して除湿を行います。

 コンプレッサーは圧力をかける機械です。気体の冷媒に圧力をかけると液体になり熱を放出します。逆に、液体の冷媒にかかる圧力が下がると気体になり周りの熱を吸収します。

 イメージとしては、ふわふわしている気体に”ぎゅっ”と力を加えると、まとまって液体になるというような感じです。力を加えて変化させるということは、エネルギーを与えているということなので、気体になるときに周りの熱エネルギーを吸収します。

 冷媒は熱を伝えるために使用される物質です。気体や液体に変化させやすく、変化をしたときにより多くの熱を制御できる物質が使われることが多いです。

 コンプレッサー式除湿機では、まず、室温・高湿の空気を冷やします。空気は冷えると飽和蒸気量という、”空気が含むことができる水分の量”が減るので、空気が含みきれない水分は液体の水として排出され、低温・高湿の空気となります。

 つぎに、低温・高湿の空気は室温程度を温めます。先ほどとは逆に飽和蒸気量が低温時よりも増えるため、乾燥した空気となって室内に戻ります。

 蛇足ですが、最後に空気を加熱せずに、熱を外へ排熱するとクーラーとして機能します。

 このようにコンプレッサー式は温度差によって除湿を行っています。

メリットとデメリット

 コンプレッサー式除湿機は温度差によって除湿を行っているため、室温が高いほうが除湿性能が高くなります

 逆に、冬場のように室温が低いと、入ってきた空気と冷媒の温度差が小さくなるので、除湿機能が低くなります。

 そのため、夏場のじめじめした湿気を解決するにはコンプレッサー式が向いていますが、通年使用には向いていません

デシカント式除湿機の原理

原理

 デシカント式の除湿機はゼオライトと呼ばれる物質を使って、空気中の水分を吸着させることによって除湿をしています。

 ゼオライトとは、細かい穴がたくさん開いている物質で、水分を吸着する性質を持っています。

 取り込まれた空気がゼオライトを通過すると、ゼオライトに水分が吸収されます。

 この動作だけで除湿ができるのですが、ゼオライトに水分が溜まっていくため、ヒーターを使ってゼオライトを乾かす必要があります。

 実際にはゼオライトを回転させて、除湿した後にヒーターに当てて乾燥させるという動作をします。

メリットとデメリット

 デシカント式の除湿機はゼオライトで吸湿する仕組みなので、室温に影響されずに、冬場に使用しても吸湿力が下がりません。

 ヒーターを使用しているので電気料金がかかる傾向にあり、室温が上がりやすいという特徴があります。

ハイブリッド式の原理

主なハイブリッド式の原理

 ハイブリッド式は製品によって仕組みが違うのですが、主なものはコンプレッサー式とデシカント式を状況によって使い分けます。

 気温が高いときは、コストが安く強力な除湿ができるコンプレッサー式の原理で除湿をします。逆に気温が低いときは、気温が低くても除湿機能が落ちないデシカント式の原理で除湿をします。

主なハイブリッド式のメリットとデメリット

 コンプレッサー式とデシカント式で有利な方を使用することで、常に最適な除湿を行うことができます

 その反面、ハイブリッド式とデシカント式が動作するために両方の仕組みを備える必要があり、価格が高くなる傾向にあります。

ペルチェ式の原理

ペルチェ式の原理

 ペルチェ式はペルチェ素子を使用して空気を冷やして除湿します。方法は違いますが、コンプレッサー式と考え方は同じです。

 ペルチェ素子とは、2種類の金属を使用することで、電圧をかけることによって温かくなったり冷たくなったりする特徴を持たせた部品です。

 電圧をかけたときにペルチェ素子全体の温度が同じように変わるわけではなく、片面が温まると反対の面は冷えるというような特徴があります。

 コンプレッサー式では冷媒を圧縮したり膨張させたりして温度を制御していたのですが、ペルチェ式ではペルチェ素子に電圧をかけるだけで温度を制御することができます。

ペルチェ式のメリットとデメリット

 ペルチェ素子は電圧をかけるだけで温度を制御できるので、コンプレッサー式と比べて少ない部品で作ることができます。そのため、コンパクトで安い製品が多いです。

 また、コンプレッサー式のように冷媒の循環がないので、動作音が小さいというメリットもあります。

 その反面、除湿能力が低いという特徴があります。

どの除湿器を選んだらいいの?

 どの除湿器おすすめかを目的に応じて紹介します。気になる項目をクリックしてみてください。

夏場は湿度が高くなるため、カビやダニが発生しやすくなります。カビやダニは放っておくと健康に被害を及ぼす可能性があります。そこで、除湿機を使用することが有効です。

 この場合はコンプレッサー式の除湿機がおすすめです。室温が高いため効率的に除湿することができます。

 ただし、寝室などの音が気になる部屋では、比較的動作音が小さいデシカント式の除湿機を使用したほうが音がきになりにくくなります。

 コンプレッサー式の除湿機について比較している記事を書いています。よかったらご覧ください。

 クローゼットは空気がこもりやすく湿度が高くなることがあります。除湿をすることによって、衣類などにカビやダニが発生しにくくさせることができます。

 クローゼットなどの狭い空間にはペルチェ式の除湿機がおすすめです。小型の製品が多いので設置しやすいです。

ペルチェ式の除湿機を探す(その他の製品が含まれる場合がありますのでご注意ください。)

 除湿器を使用することで室内干しの洗濯物を効率的に乾かすことができ、室内干し独特のにおいを抑制することができます。 

 この場合はデシカント式の除湿機がおすすめです。冬場でも除湿能力が高いので、1年を通して洗濯物を乾かすことができます。

デシカント式の除湿機を探す(その他の製品が含まれる場合がありますのでご注意ください。)

 より、効率的に除湿したい場合はハイブリッド式がおすすめです。夏場はコンプレッサー式として動くので、パワフルに洗濯物を乾かすことができます。

ハイブリッド式の除湿機を探す(その他の製品が含まれる場合がありますのでご注意ください。)

 僕は脱衣所兼ランドリールームにコンプレッサー式の除湿機を使用しています。

 我が家ではガス式の衣類乾燥機があるため、大量の衣類を干すことはありません。そのため、冬場でも洗濯物は問題なく乾きます。

 問題は、夏場に湿度が上がってしまうことです。この部屋はエアコンの風も入らないので、夏場のじめじめした空気と風呂場の蒸気で湿度が上がってしまします。

 そのため、夏場に効率的な除湿ができるコンプレッサー式の除湿機を使用しています。

僕が脱衣所で使用している除湿機はこちらの記事で紹介しています。

除湿機を効率的に使用するコツ

 サーキュレータを併用して湿気を含んだ空気を循環させることで、除湿機で効率的に除湿することができます。

まとめ

 最後までお読みいただきありがとうございます。

 除湿器の仕組みからおすすめの使い方をご紹介しました。

 日本は湿度が高い国なので、除湿機を使用することで快適な環境を作ることができます。

 最適な除湿器を使用して、みなさんがより良い生活を送れると嬉しいです。

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