- タイルの目地についた灯油の染みを消したい
- 石鹸の働きについて知りたい
冬になると強力なパワーですぐに部屋を暖めてくれる石油ストーブが活躍します。石油ストーブに必要な灯油ですが、玄関に保管しているひとも多いと思います。
灯油を玄関に保管していると、気づかないうちに灯油を垂らしてしまい、気が付いたらタイルの目地に染みがついていたなんてことはないでしょうか。
条件にもよりますが、食器用洗剤などの洗剤を垂らしてから歯ブラシでこするだけで、染みが取れることがあります。
我が家でも玄関のタイルの目地に給油用のポンプから灯油が垂れていたようで、染みになってしまいました。
今回は、この染みを食器用洗剤で落とすことにチャレンジし、無事に染みをとることに成功しました。
これは洗剤の作用によるものであると考えらるので、石鹸の原理についても解説します。
灯油の染みに困っているひとは、この記事を読んで参考にしてみてくだい。
食器用洗剤でタイルについて灯油の染みは落ちるのか
石油ストーブに灯油を給油してから2時間後。玄関タイルの目地が下の写真のように染みになっていることに気付きました。

最初は灯油で湿っているだけなのかと思いましたが、タオルで拭いても染みが取れず、染みが残ってしまいました。
そこで、目地に中性洗剤を撒いて、歯ブラシでこすることで染みを消していきます。

その後、水で濡らしたタオルで泡をしっかりとふき取ります。この時点ではタイルが濡れていて染みが消えたのかどうかわかりません。
目地が十字に変色しており、一見すると染みが広がったようにも見えます。

次の日に確認してみると、タイルが乾いており、染みも気にならなくなりました。

参考までに、使用した洗剤と歯ブラシはこちらです。身近にあるもので良いと思います。
- 歯ブラシ:ベトイーン
- 中性洗剤:キュキュット
なぜ洗剤で灯油の染みが取れたのかを考察
なぜ洗剤で灯油の染みが取れたのでしょうか。
これは石鹸が油汚れを落とす性質があることに理由があると考えられます。
石鹸の働きのイメージ

例えば、食器の油汚れを水だけで落とそうとすると、なかなか落ちないですよね。
ところが、洗剤を使用すると比較的簡単に落ちるようになります。
これは、油に水と混ざらない性質があるためです。そのため、水だけでは油汚れが落ちないのです。
石鹸は油が水に溶け込むのを助ける働きがあります。この石鹸の働きにより、油汚れを水で落とすことができます。
それでは、次の章から石鹸の働きについて詳しく見ていきましょう。なるべく難しい言葉を使わないように解説するので、肩の力を抜いて読んでみてください。
石鹸が油汚れを落とす原理

石鹸の主成分は界面活性剤です。この界面活性剤には、水になじみやすい部分(親水基)と油になじみやすい部分(親油基)が対になった構造をしています。
この構造が、水に溶けない油を水に溶け込ませるために重要です。油が水に溶け込む原理を順に追っていきましょう。
- 油は水と分離する性質があるため、水の中に油があっても混ざらない。
- そこに界面活性剤を入れると、「油になじみやすい部分」が油と結びつく。
- 次々に界面活性剤が油と結びついていく。
- やがて、油の周りを界面活性剤が覆うようになる。
- そうすると、油の周りは「水になじみやすい部分」になるため、水に溶け込んでいく。(乳化)
- 油が水に溶け込んだため、水が流れれば、油も流れ落ちる。
このように界面活性剤が働くことにより、油を水に溶け込ませることができます。
まだ中学生以下のひとは、詳細を高校の化学で学ぶので楽しみにしていてください。
※参考 サイエンスなび https://www.city.saitama.lg.jp/sciencenavi/kurashi/004/p039256.html
玄関タイルにできた灯油の染みが落ちた理由

灯油は油なので、タイルの目地に入り込んでしまうと、水で洗い流そうとしてもなかなか落ちません。
そのため、洗剤によって水に溶け込ませることで洗い流せるようにします。
灯油と洗剤を歯ブラシでかき混ぜることによって、洗剤が油と接触しやすくなり、灯油の周りを界面活性剤で覆うことができます。
灯油の表面は水となじみやすくなっているため、水拭きしたときに灯油を拭き取ることができます。
水拭き後の目地は水で濡れているだけなので、水が蒸発すれば目地の染みがなくなります。
このような原理で目地の染みが除去できたと考えられます。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。
玄関のタイルについた灯油の染みを、洗剤を撒いて歯ブラシでこすることによって、実際に消した様子をご紹介しました。
併せて、この方法で染みが消えたと考えられる「石鹸が油汚れを落とす原理」についても解説しました。
灯油の染みでお困りの方はぜひ試してみてください。
ただし、注意点があるのでこちらもご確認ください。
- 洗剤やタイルの種類によって、染みが消えなかったり、逆に変色の原因となる可能性もあるので、注意してください。
- 灯油は可燃物なので、掃除に使用したタオルはよく洗って乾燥させてから廃棄してください。
- 使用したタオルに灯油の成分が残っている可能性があるので、洗濯時に乾燥機を使用しないようにしてください。
- 灯油の染みの付近では火気を使用しないでください。
この記事でみなさんの悩みとなっている染みを消すことができたらうれしいです。


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