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脱衣所やランドリールームなどの夏のじめじめ対策に効果的な除湿機4選

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脱衣所やランドリールームなどの狭い水回りにおすすめの除湿機4機種を紹介
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この記事について

脱衣所やランドリールームなどの狭い水回りにおすすめ除湿機を4機種ご紹介します

 梅雨から秋になるまで、じめじめとした蒸し暑い日々が続きます。

 ランドリールームなどの狭い空間では除湿器で湿度を下げることによって、過ごしやすく、洗濯物も乾きやくすることができます。また、カビを発生させにくくする効果もあります。

 おすすめの除湿機を4機種選定したのでご紹介します。

夏のじめじめの問題点と対策方法

湿度が高いとカビが発育する

 夏場は湿度が高くなり、特に脱衣所やランドリールームのような水回りは自然と湿度が高くなります。

 気象庁※1によると、2024年の東京における月別の平均湿度は、4月から10月の間にかけて70%以上になっており、特に9月には81%まで達しています。半年以上も高湿な気候が続いていることがわかります。

梅雨のイメージがある6月ではなく9月の湿度が高いのが意外ですね。

 湿度が高いと、”じめじめ”や”むしむし”といった不快感だけではなく、カビが発生して健康に害をなす可能性があります。株式会社衛生微生物研究センター※2によると湿度80%でカビが発育します。

 そのため、少なくとも湿度は80%を下回ったほうが良いです。ちなみに、我が家では70%を超えないように気を付けています。

水回りの湿気対策

 脱衣所やランドリールームのような水回りの湿気対策としては下記が挙げられます。

湿気対策効果デメリット
窓を開けて換気★☆☆窓がないと換気できない
サーキュレーターで換気★★☆窓がないと効率が悪い
除湿機で除湿★★★室温が上がりやすい

 窓を開けたり、サーキュレーターを使用することで、湿度をほかの部屋や外気に逃がすことで対策することが方法のひとつで手軽です。換気はカビの対策にもつながります※2

 しかし、窓がある家でないと効率が悪くなる点や、外気や隣の部屋よりも湿度を下げることができないというデメリットもあります。

 そこで、強制的に湿度を下げるために除湿機を使用するという方法が最も有効です。

夏のじめじめ解消にはコンプレッサー式の除湿機が効果的

 除湿器はコンプレッサー式やデシカント式、それらを合わせたハイブリット式があります。

 コンプレッサー式とは、コンプレッサーを使用することで圧力を変化させ、冷媒を液化や気化させることによって温度を制御します。

 コンプレッサーが作動するときに作動音がするという特徴があります。

 まず、室温・高湿の空気を冷やします。空気は冷えると飽和蒸気量という、”空気が含むことができる水分の量”が減るので、空気が含みきれない水分は液体の水として排出され、低温・高湿の空気となります。

 つぎに、低温・高湿の空気は室温程度を温めます。先ほどとは逆に飽和蒸気量が低温時よりも増えるため、乾燥した空気となって室内に戻ります。

 このようにコンプレッサー式は温度差によって除湿を行っているため、室温が高いほうが除湿性能が高くなります。逆に、冬場のように室温が低いと温度差が小さくなるので、除湿機能が低くなります。

コンプレサー式除湿機の動作イメージ

 対してデシカント式とは、空気中の水分を吸い取る材料を使用して空気を乾燥させます。この材料を乾燥させる過程でヒーターを使用します。

 ヒーターを使用するため、コンプレッサー式よりもランニングコストが高くなる傾向にあります。

除湿機の種類室温の特徴デメリット
コンプレッサー式室温が高いときに効果的動作音が大きい
デシカント式室温の影響を受けにくいランニングコストが高い

 夏場のじめじめした湿気を解決するには、コンプレッサー式の方が除湿性能が高くランニングコストも低いため向いています。

 逆に、冬でも除湿したい方はデシカント式やハイブリッド式が向いています。

おすすめの除湿機4機種の比較

 今回は水回りの除湿ということを考え、1部屋を除湿する能力があり、除湿機能のみのシンプルなコンプレッサー式除湿器をご紹介します。

メーカー
型番
山善
EDC-H601
シャープ
CV-S71-W
アイリスオーヤマ
UC-R65
タンスのゲン
79700006
除湿面積(木造)6畳8畳7畳10畳
タンク容量4.5 L2.5 L2 L3.0 L
定格除湿能力
(50Hz)(1日)
5.0 L7.1 L5.5 L5.8 L
湿度制御あり(5%間隔)あり(自動)あり(10%間隔)あり(10%間隔)
ルーバー制御手動手動手動手動
オートオフあり(12時間)あり(解除可能)なし?なし?
サイズW:290 mm
D:250 mm
H:500 mm
W:303 mm
D:203 mm
H:524 mm
W:290 mm
D:240 mm
H:476 mm
W:300 mm
D:190 mm
H:560 mm
質量10.8 kg不明11.5 kg10 kg
カラー3色1色1色2色
参考価格16,800円23,800円20,680円12,999円

除湿能力

 我が家は山善の旧機種であるEDC-H60を使用しています。定格除湿能力は現行機と同じく5.0 Lですが、問題なくランドリールームの除湿ができています。そのため、どの除湿器も水回り部分に使用することに関しては除湿能力は十分です。

 除湿でたまった水は水道水と違って塩素が入っていないため、毎日交換することが望ましいです。そのため、1日の除湿能力以上タンク容量があればよいので、山善の除湿機は1日に1度捨てることができます。

 そのほかの除湿機は1日に数回捨てる計算になるのですが、湿度制御をする場合は常時フルパワーで動かすわけではないので、そこまで大きな懸念はしなくて良いでしょう。

 ルーバーは風が吹く向きを調整する部分のことです。どの除湿機も手動で調整します。上位の機種だとルーバーを自動で動かすことができる製品があります。

サイズや質量

 どの除湿機も同じ程度の大きさと質量です。重さは10kgほどあるのですが、どれもキャスターがついているので楽に移動できます。

どの除湿機がおすすめか

 除湿機の比較をしたうえで、それぞれの製品についておすすめポイントをご紹介します。

コストパフォーマンスに優れた「タンスのゲン 79700006」

 今回比較した除湿機では性能面では大きな違いはありませんでした。そのため、最も参考価格が低いタンスのゲンの除湿器がコストパフォーマンスに優れていておすすめです。

 あくまで参考価格は僕が調べた時点での価格ですのでご注意ください。

 この除湿機の気になる点としては、アースの接続が必要な点です。そのため、コンセントにアースが設けられていないと使用できませんし、移動も面倒です。

 脱衣所やランドリールームのコンセントがアースできるものであり、除湿機を移動しない方にはおすすめの除湿機です。

扱いやすい「山善 EDC-H601」

 この除湿機の旧モデルは実際に僕が使用しています。この除湿機はアースは不要なのでコンセントがあれば使用でき、タンスのゲンに次いで参考価格が安価です。

 カラーバリエーションも3色あり、インテリアに合った色を選ぶことができます。

 旧モデルを使用していて気になるのは、タンクの着脱にコツがいる点です。くせがあるので、慣れるに時間がかかりました。ただ、タンク容量は大きいので、一度にまとめて排水をすることができます。

 インテリアにこだわりのある方におすすめです。

山善よりも高性能な「アイリスオーヤマ UC-R65」

 山善の除湿機より除湿能力が欲しい人にはアイリスオーヤマの除湿機がおすすめです。

 我が家のランドリールームは3畳程度なので、山善の5 L/日でも余力があるほど十分除湿できているのですが、広めの面積を除湿したい方や、気候的に湿度が高い地域の方は除湿機能が高いほうが安心です。

下向きのルーバーが便利な「シャープ CV-S71-W」

 今回比較した除湿器はルーバーが上方向を向いているのですが、この除湿機は下に向けることができ、湿気が溜まりやすい床面の空気を入れ替えることができます。

 また、シャープの製品なのでプラズマクラスターがついており、消臭やカビの抑制効果があります。

 参考価格は今回比較した中では高いのですが、シャープの除湿機ではエントリーモデルなので比較的安価に設定されています。

 除湿能力も高いため、ワンランク上の除湿機が必要な方にお勧めです。

まとめ

 最後までお読みいただきありがとうございます。

 湿度が高いと不快感があり、カビも発育しやすくなります。

 換気による解決策もありますが、外気の湿度が高いと効果が薄くなるので、環境によってはより確実な除湿器を使用した解決がおすすめです。

 脱衣所やランドリールームなどの比較的狭い水回りにおすすめの除湿機を4機種ご紹介しました。気になる商品は見つかったでしょうか。

 この記事がみなさんの参考になればうれしいです。

出典

※1 気象庁ウェブサイト:https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/view/monthly_s3.php?prec_no=44&block_no=47662&year=&month=&day=&view=a7

※2 株式会社衛生微生物研究センターウェブサイト:https://kabi.co.jp/kabi-q-and-a/

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