- ももクロが好きで激しい曲を見つけたい。
- ももクロの曲を違う視点から見てみたい。
- メタルやハードロックに興味がある。
ももクロには魅力的な楽曲が多く、ハードロックやメタルといった音楽の影響を受けている楽曲もあります。
ももクロが好きでハードロックやメタルも好きな僕が、ももクロが好きな人に聴いてほしいハードロックやメタルの曲をご紹介します。
ももクロが好きな人にハードロックやメタルの曲を気に入ってもらい、新しい音楽との出会いのお手伝いが出来たらうれしいですし、逆にももクロの曲が興味ない人にも、ももクロに興味を持つきっかけになれば嬉しいです。
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魅力のあるももクロの曲にはメタルの要素がある
”ももクロ”こと”ももいろクローバーZ”の楽曲には魅力的が多く、何度も聴きたくなるような中毒性があります。
実際に僕もその楽曲の魅力に取りつかれた一人です。今はあまり熱心に聴くことはなくなってしまったのですが、今でも聴きたくなります。
僕のももクロ歴について簡単にご紹介します。
ファン(モノノフ)歴 | 2011年~2019年 |
ファンクラブ | 加入経験あり |
推し | 箱推し |
好きな曲 | キミとセカイ 白い風 |
同時に僕はハードロックやヘヴィメタルというHR/HMと呼ばれる音楽が好きです。
僕のHR/HM歴について簡単にご紹介します。
HR/HMファン歴 | 2011年~現在 |
きっかけになった曲 | 聖飢魔Ⅱ / 蝋人形の館 |
僕の音楽との出会いについてはこちらをご覧ください。
実は、キャッチーなももクロの曲にはHR/HMの要素が盛り込まれた楽曲があるんです。ももクロに詳しい方なら知っていると思うのですが、もう一歩踏み出してHR/HMの世界にいざおうと思います。
この記事で影響しているバンドや人物が明確なももクロの曲をまとめました。
曲 | 曲のHR/HM度 | 影響しているバンド・人物 | 影響度 |
---|---|---|---|
黒い週末 | ★★★☆☆ | ブラック・サバス | ★★★★☆ |
猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」 | ★★★★☆ | マーティ・フリードマン | ★★★★☆ |
夢の浮世に咲いてみな | ★★★★☆ | KISS | ★★★★☆ |
僕らのセンチュリー | ★★☆☆☆ | ROLLY | ★★★★★ |
気になる楽曲がありましたか?次の章から細かくご紹介します。
黒い週末 / ブラック・サバス
黒い週末について
黒い週末について紹介します。
収録シングル | サラバ、愛しき悲しみたちよ |
発売年 | 2012年 |
作曲 | NARASAKI |
作詞 | 只野菜摘 |
編曲 | NARASAKI |
作曲者のNARASAKIは「ピンキージョーンズ」や「ミライボウル」などももクロの人気曲を数多く生み出している作曲者です。
NARASAKIは「COALTAR OF THE DEEPERS」というバンドでも活躍しています。僕はももクロ経由でこのバンドを知ったのですが、「Dead By Dawn」という曲を聴いて虜になりました。
「Dead By Dawn」はグロウルと女性の歌声で歌われており、世界観に引き込まれます。
黒い週末は歪んだ音のギターで重厚感がありながら、ももクロらしい仕掛けもあり人気の曲です。
ブラック・サバスについて
黒い週末が影響を受けているブラックサバスについてご紹介します。
ブラック・サバスはオジー・オズボーンが作ったヘヴィメタルバンドで、ヘヴィメタル黎明期に活躍した3大バンドのひとつです。概略を下記にまとめます。
バンド名 | ブラック・サバス |
結成年 | 1968年 |
出身国 | イングランド |
ブラック・サバスは和訳すると「黒い安息日」となります。安息日とは、一部の宗教で決められている何もしてはならない日であり、いろいろあるのですが日曜日を指すことが多いです。日曜日は週末ですね。
黒い週末ではブラックサバスやオジー・オズボーンをオマージュしていると考えられる部分があります。
黒い週末の該当部分 | 楽曲 | オマージュ部分 |
---|---|---|
冒頭のせき込み部分(れにちゃん) | ブラック・サバス / Sweet Leaf | 冒頭 |
1番の最後(全員) | ブラック・サバス / Cabbra Cadabra | 曲名 |
1番と2番の間の笑い声(あーりん) | オジー・オズボーン | 冒頭 |
ももクロは黒い週末の発表後にオジーオズボーンが主催するフェス「オズフェスト」に参加するしたことがあります。
今回は曲名の由来からズバリ、ブラック・サバスの曲「ブラック・サバス」をご紹介します。
この曲は1970年にデビューアルバムで発表されました。ブラック・サバスといえばダークな雰囲気が特徴で、この曲はブラック・サバスのダークな雰囲気を存分に味わえます。
比較的単調に曲が進んでいくのですが、曲の終盤で盛り上がっていきGt.トニー・アイオミのギターがさえわたります。
他にもオジー・オズボーンの曲を紹介している記事を書いています。興味が湧いたらご覧ください。
人間椅子について
黒い週末にはGt.として人間椅子というバンドの和嶋慎治が参加しています。
人間椅子は1987年に結成されたバンドでブラック・サバスの影響を受けています。和嶋慎治はブラック・サバスのギタリストであるトニー・アイオミと同じくSGというギターを使うことが多いです。
そんな和嶋が黒い週末のギタリストとして参加していることにももクロの楽曲制作陣のこだわりが感じられます。
また、和嶋慎治は青森出身ということもあり、三味線から着想を得たという奏法など和嶋慎治ならではのギタープレイがあり、メタル好きの中でも根強いファンがいます。
今回は僕が好きな、人間椅子の無情のスキャットという曲をご紹介します。
この曲は2019年に発売された「新青年」に収録されています。ブラック・サバス同様にダークな雰囲気が味わえます。
情緒的なギターから始まり、歌が始まるタイミングでダークかつ迫力のある演奏が始まります。大サビがあったりと変化もあるので引き込まれていきます。
猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」/マーティ・フリードマン
猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」
猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」についてご紹介します。
収録シングル | サラバ、愛しき悲しみたちよ |
発売年 | 2012年 |
作曲 | 前山田健一 |
作詞 | 前山田健一 |
編曲 | 前山田健一 |
作曲者はももクロの楽曲制作で最も有名な前山田健一です。前山田健一の楽曲らしく、メタルやアイドルなどの様々な要素が複雑に絡み、変化も多くて聞き手を飽きさせません。
銀色の宇宙海賊をコンセプトとした衣装とメタルの重いサウンドがマッチしています。ギターソロもいかにもメタルという感じで聴きごたえがあります。
僕の記憶が正しければ、当時楽曲制作陣はマーティにギターソロ部分の依頼をしたのですが、いざミーティングが始まると、ギターソロ部分だけでなく曲全体のギターを考えていたそうです。これもこの曲にメタル要素を感じる要因かもしれません。
この曲は前年2011年のクリスマスのライブで披露されました。このライブで登場したのがギタリストのマーティ・フリードマンです。
ギターを持ったマーティがせりあがってくる様子がかっこよかったし、ギターソロも長くて聞きごたえがありました。
マーティ・フリードマンについて
それでは、猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」のギターを担当していたマーティ・フリードマンについて紹介します。
マーティ・フリードマンはアメリカ出身のギタリストです。情緒的なギタープレイが得意で、演歌などの日本の音楽の影響を受けていると語っています。
マーティ・フリードマンはもともとメガデスというバンドに所属していました。メガデスはスラッシュメタルというジャンルの音楽をやっていて、BIG4と呼ばれる4つの有名なバンドの1つです。
メガデス脱退後は活動の拠点を日本に移しています。皆さんもライブやテレビで見かけたことがあるかもしれません。
今回はマーティが矢代亜紀氏の「天城越え」をギターでカバーした楽曲をご紹介します。聴きなじみのある歌なので、メタルに慣れていない方でも聞きやすく、それでいて、マーティの情緒的なギターを感じることができます。
イングウェイ・マルムスティーンについて
実は猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」には配信限定版で、ギタリストがマーティ・フリードマンではなく、イングウェイ・マルムスティーン(インギー)のバージョンが存在します。
インギーはスウェーデン出身の速弾きで有名なギタリストです。猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」のインギー版でも壮絶な速弾きを披露していました。
今回はインギーのソロデビューアルバム「ライジングフォース」(1984年)に収録されている「Far Beyond The Sun」をご紹介します。
インギーはネオクラシックメタルというクラシック音楽に似たメタルの先駆者であり、この曲はネオクラシックらしさを感じることができます。
夢の浮世に咲いてみな/KISS
夢の浮世に咲いてみなについて
夢の浮世に咲いてみなについてご紹介します。
収録シングル | 夢の浮世に咲いてみな |
発売年 | 2014年 |
作曲 | ポール・スタンレー & グレッグ・コリンズ |
作詞 | 岩里祐穂 & ポール・スタンレー |
編曲 | KISS & グレッグ・コリンズ |
作詞・作曲者のポール・スタンレーはアメリカのロックバンドKISSのボーカリスト、演奏はKISSが行っているので、この曲はKISSの影響を全面的に受けています。
そもそも、このシングルはももクローバーZ VS KISSの名義となっています。有名バンドと共同名義で曲を出せるのはすごいですね。
「夢の浮世に咲いてみな」はKISSらしいハードロック全開の曲になっています。
KISSについて
KISSは1973年にアメリカで結成されたハードロックバンドです。ビートルズの影響を受けており、きれいなコーラスの曲が多いです。
KISSはアメリカのビックバンドで、多くの人物やバンドに影響を及ぼしています。先ほどの章でご紹介したマーティ・フリードマンもKISSから影響をうけたことについて言及しています。
ハードロックを普段聞かない人でもKISSの名前やビジュアルを知っていたり、聞き覚えのある曲がある人もいるのではないでしょうか。
今回は夢の浮世に咲いてみなのB面曲でももクロがカバーしていた「Rock and Roll All Nite
」をご紹介します。
ももクロが好きな方はカバーを聴いているので、聴きやすいと思います。
僕らのセンチュリー/ROLLY
僕らのセンチュリーについて
僕らのセンチュリーについてご紹介します。
収録シングル | 僕らのセンチュリー |
発売年 | 2012年 |
作曲 | ROLLY & 長谷川智樹 |
作詞 | ROLLY & 長谷川智樹 |
編曲 | 長谷川智樹 |
ももクロは冬のライブでウインターソングを披露するのが恒例なのですが、僕らのセンチュリーも2012年の冬のライブで披露され、限定シングルとして発売されました。
ROLLYの世界観が味わえて、ファンタジーのようなかわいらしい曲になっています。ROLLYの控えめなリードギターが心地良いです。
ROLLYについて
ROLLYは「すかんち」というバンドの中心人物です。ギターが好きな方なら知っている方は多いのでしょうか。
「すかんち」はゴリゴリのハードロックというような激しい音楽ではないのですが、ハードロックの魅力が詰まったキャッチ―で魅力ある楽曲が多いです。
ROLLYが出演している映像を見ている”音楽が好きだ”という純粋な情熱が伝わってきます。
すかんちの「恋のマジックポーション」や「恋するマリールー」の動画をご紹介したいところですが、公式チャンネルがないようなので、「恋するマリールー」について対談している動画をリンクします。
また、ROOLYという人物が伝わる動画もリンクします。
考察
今回はHR/HM(ハードロック・ヘヴィメタル)に影響を受けている楽曲を4曲ご紹介しました。このうちの3曲が2012年に発売されています。
前年の2011年はメンバーの脱退があり「ももいろクローバーZ」に改名した年でした。また、トークライブやメタルフェスのLOUD PARKに参加するなど多方面に活動の幅を広げています。
2012年も引き続きアイドルファンが少ないジャンルをターゲットにするべく、HR/HMの要素を含んだ楽曲を発売していったのだと考えられます。
その結果、2014年にはKISSとコラボという音楽業界のビッグトピックつながったのではないでしょうか。それがさらにファンの幅を広げたと考えられます。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。
ももクロの楽曲でHR/HM(ハードロック・ヘヴィメタル)の影響を受けていると考えられる曲を4曲ご紹介しました。
気になるHR/HMの曲には出会えたのなら嬉しいです。
洋楽について興味を持ってくれた方は、是非こちらの記事も読んでみてください。
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