僕の音楽史(後編)

音楽
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この記事について

 自己紹介として僕が歩んできた音楽史を書きます。どのような料理を食べているか聞くとそのひとの人柄がわかるといわれるように、僕の音楽史を通じて僕というひとを表現しようと思います。

 この記事は2部作の後半です。前編をお読みでない方はこちらをどうぞ。

この記事の前編

 音楽は人それぞれ感じ方が違うので書き方が難しいです。一個人の主観的な意見となってしまいますが、最後までお付き合いしてもらえると嬉しいです。

寄り道

 東京事変は曲を出せばランキングで売り上げ1位を必ず取っていたのですが、あるとき、出だしで2位を取ったことがあります。

 その時1位だったのがAKB48でした。音楽にはまってから、たかが数年ではあるのですが時代の変化を感じました。AKB48のことは詳しくなかったのですが、天才的な東京事変のイメージとは真逆な印象を持っていました。

 夏の大学のグランドで、サークル仲間が映画「モテキ」をみてから”ももいろクローバー”にはまったようで、勧められました。

 アイドルは音楽の完成度が低いと思っていた僕は、”そんなものを聴くはずがない”と思ってはいたのですが、東京事変よりも上の順位をとった”アイドル”という音楽に少なからず興味はありました。

 時は流れて季節は秋になりました。ある日1Kの下宿でYouTubeを見ていると、おすすめにももいろクローバーZが出てきました。

 試しに再生した動画は氣志團とのコラボ映像で、「キミとセカイ」という曲をバンド演奏で行っていました。僕が持っていたアイドルのイメージとは違い、素直にかっこいいと思いました。

 それ以降僕は”ももクロ”にはまることになります。

 アイドルのいない事務所で、マネージャーの観客視点の戦略とそれに振り回されるメンバーという構図で進むサクセスストーリーが、厳しかった高校時代の部活動と重なりました。

 また、いろんな人が作った曲を歌うということもいろんなジャンルに触れることができて面白かったです。シングルにはインストメンタルが入っているのですが、インストメンタルを聴くほど音楽的にも魅力を感じていました。

 曲を作る人と歌う人。それぞれの解釈があって表現されていくというのも面白いと思います。

そのほかに当時よく聴いていた曲を紹介します。

  • Z伝説 〜終わりなき革命〜:初めてももクロのMVを見た曲で衝撃を受けました。これまで聴いてきた曲は歌詞からメッセージを感じていたのですが、この曲を聴いて「自分のこと歌うんだ」とびっくりしました。自己紹介の歌なのです。戦隊ものをコンセプトとしつつ自分たちのカラーを作り上げていました。アイドルというものを体感した瞬間でした。
  • 猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」:ハイベースでガチャガチャしていながら、かっこいいギターソロが入り、引き込まれる曲です。ギターはマーティ・フリードマンが弾いています。
  • 白い風:クリスマスのバラード曲なのですが、心に訴えかけてくる曲でアップテンポな曲とは別のな良さがあります。

探し求めていた音楽との出会い

  ももクロにはまったころにもう一つの出会いをします。この出会いこそが僕を音楽の世界へ強烈に引き込み、今も抜け出せないままです。

 当時好きだった「堂本兄弟」という番組があります。今でも年末に放送していたりする。この番組はバラエティパートのトークも面白いのですが、生演奏でライブ感があって好きでした。堂本兄弟をなんとなく見ていると、あるトークに吸い込まれました。

 そのトークをしていたのが当時のデーモン小暮閣下でした。キャラに忠実にユーモアのあるトークをしているのですが、知性を感じました。

 気になってすぐにデーモン小暮閣下がVo.を務めている聖飢魔Ⅱの「蠟人形の館」を聴きました。歌はヘヴィメタルの世界観を表したダークな雰囲気です。一般の人が思うヘヴィメタルにユーモアを含めて具現化したものではないかと思います。

 歌も素晴らしいのですが、きれいなギターソロにはかなさを感じて心を奪われました。これが、以降ずっと聞き続けている、メタルとの出会いでした。

  聖飢魔Ⅱの曲を紹介します。

  • JACK THE RIPPER:蝋人形の館と同様にダークな曲。歴代メンバーが集まったライブがあるのですが、その映像のギタリスト4人のギターソロは圧巻です。
  • 空の雫:この曲は聖飢魔Ⅱのイメージとは打って変わって心に染みる歌詞で、頑張ろうと思える曲です。メタルよりはロックという感じですが、コーラスがきれいだったりとダークな部分とは別の面の聖飢魔Ⅱらしさを感じます。
  • Brand New Song:アップテンポな曲で、これももまた聖飢魔Ⅱの別の顔を見れる曲です。曲調も聴きやすく、メタル好きでなくても好きになるのではないかと思います。
  • HEAVY METAL IS DEAD:メタルバンドがヘヴィメタルは死んだという歌を歌うのだが、考えさせられる歌詞になっています。曲を通してギターが良いです。

それから

 聖飢魔Ⅱに出会ってからは、メタルの曲を縦・横に聴き続けて本格的にメタルにはまっていくことになります。

 当時はARDIOUSを代表として嬢メタルというガールズバンドが流行っていたから嬢メタルを聴いてみたり、ももクロの曲に携わっていたマーティ・フリードマンからMEGADETHを聴いたり、実家からもらったギターを弾かずに、練習用に買った地獄のメカニカル・トレーニング・フレーズのコラムを読んだりしていろいろな曲を聴いていきました。

 聞けば聞くほど、中学生の時から探していた音楽はメタルだったのだと感じました。もちろん、中学生の時に聴いてもいろんな音楽を聴いた経験がなければ、はまらなかったのだと思いますが、激しさを求めて尾崎豊を聴いてみたり、GO!GO!7188のダークさを気に入ったり、東京事変のキラーチューンで浮雲のギターソロの速弾きに感動したり、そういったことがメタルにつながっていったのだと思います。

最後に

 自己紹介として簡単に僕の音楽史を紹介しました。あえてメタルについて序盤では触れなかったのですが、この記事はJ-POPを聴いていた少年がメタルにはまる過程について書きました。

 今の日本ではメタルはマイノリティのため、たまたまこの記事を見て共感してくれた人は少ないかもしれません。新たな音楽との出会いになればうれしいですし、メタル好きの人に届いたのであれば,それもうれしいです。

 

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